このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2011年11月29日火曜日

グリーンパーク・ショックー2

26日は快晴・無風。またグリーンパーク・バラ園に行きました。ERの香りを楽しみ、株元を納得いくまで見て回りました。ローズアドバイザーの小林さんにお会いし、お話を聞くこともできました。

ERの「ジョン クレア」とその株元。シュラブ系とはいえ、このシュートの多さ。植え付けられた”深さ”に注目。「継ぎ目」は完全に地面の下ですね。地面には有機質肥料が撒かれています。

穴を掘って肥料を入れる”壷肥”ではなく、表面に散布する方法です。有機物はウッドチップと穀物クズ(ヌカ)のようにも見えます。僅かに臭いがしますが、成分が異なるのでしょうか、場所によってその臭いにも少し差がありました。

小林さんが案内してくださった「シュート更新」の実例。 「初恋」 京成バラ園芸 1994年作出

15年を経過した株元から、新しくたくましいシュートが何本も出ています。

シュート更新をするためには何より土作りがポイントです

この場所は一般の人はあまり立ち入らない花壇の中ですが、靴底からふかふかの土の感触が伝わってきます。 株の向こう側に肥料が撒かれています。ここは草も生えていますね。意図的なのかどうかはわかりません。別の場所(斜面の修景バラ)で除草作業が行われていましたが、そこでは草を抜き取るだけではなく、土を軽く耕すというような方法でした。

寒肥にはちょっと早いんですが、この後ツルバラの剪定や誘引で忙しくなるので、今のうちに施肥しておくんです

その「寒肥」ですが、ベースはウッドチップです。それに油かすなど5~6種類の有機物が混ぜ込んであるとの作業の方のお話。小林さんに詳しく聞きたかったのですが、それはやはり非礼かもと、あつかましい私でもちょっと遠慮し、「白いのは骨粉ですか?」と質問するのが精一杯(笑)

鶏糞の匂いは感じられず、わずかに醤油粕のような匂いが混じっていました。土も混ざっていますから「ぼかし」ですね。

小林さんに案内されバックヤードに(ワクワク)。奥様にもお礼を言うことができました。そこには事務所や資材庫、休憩所があり、小林さんの切り接ぎ苗が立派に育っていました。写真を撮りたかったけど、やはりちょっと遠慮。

前回48の話が出ましたが、資材庫の中には化成肥料は無さそうでした(無かったです)。1種類だけ肥料袋が積んでありましたが、それは腐葉土かバークのように見受けられました。48は即効性が求められるときだけ使われているのでしょうね。バラを見ても、48で無理に大きくさせられたという感じは無いですからね。

このように、寒肥は手作りの有機質(ぼかし)肥料です(確認したわけではない)。表面散布ですし、この時期が適当なのかも。

いろんなお話をうかがいましたが、グリーンパーク・バラ園のすばらしさは小林さんの熱意がベースになっているのだと強く印象に残りました。弟子として入門すれば、たぶん「きびしい師匠」でしょうね。機会があれば小林さんの講習会の受講生になろうと思います。それなら遠慮せず根掘り葉掘り質問もできますしね(笑)

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