このブログについて


バラの栽培についての考え方や方法は多様です。その多様性こそが、バラが文化として豊かであることの証左なのでしょう。
"答え"は一つではないとすれば、バラ栽培の楽しさは、"自分のバラの世界を見つけ出す" その過程にあると思っています。

このブログは試行錯誤中のバラ栽培の記録です。一部の記事はバラ仲間に私の方法を紹介するために書いたものもありますが、
「栽培ガイド」の類ではありません。バラ栽培を始めた頃に書いた記事の内容は現在の栽培方法とは異なるものも多く、
技術的にも拙くて誤謬も多々含まれていると思われます。批評的に読んでくださるようお願いします。

2013年2月12日火曜日

ラクサ台木の ザ・ダークレディを植える

今朝は数日前に届いたイングリッシュ・ローズの「ザ・ダークレディ」5株を植え付けました。鍬やスコップで広い面積を耕すのはつらいので、トラクターを動かそうとすると寒さでバッテリーがヘタっているのかエンジンがかかりません。今にも降り出しそうなそら模様。とほほ。

昨年夏頃から体調がすぐれず、今はやや回復したものの鍬を握ればすぐに息切れする始末。忙しさもあって、今年のバラのシーズンは作業計画が遅れに遅れています。

たぶんいろんなことを欲張りすぎているからなのでしょうが(笑)、バラは待ってはくれません。今年は(みなさんが指摘されるように)芽が動きだすのが早いような気がしますので、焦っています。

昨年10月に「F芽継ぎ」した芽が接ぎ木テープを突き破ってきたので台木の首を bud union 直下で切りました。 「バッチレート」を塗布してしばらく様子を見ていると、台木から水が上がってきて切り口にぷっくりした水滴を作ります。滴り落ちるほどではないけど、バラはもう休眠から覚めているようです。お寝坊さんもいますが。

最も遅れている作業は来年用の台木の挿し木です。挿し穂にするノイバラの枝は2種類を大量に準備しているのですが、畑の土が乾かないのでトラクターを入れることができず、挿し木をする畝の準備がまだできていません。接ぎ木した株を植える畝も同様です(泣)。

ラクサ台木のイングリッシュローズ苗「ザ・ダークレディ」

これがデビッド・オースチンから届いた「ザ・ダークレディ」です。ラクサ台木に接がれた苗ですね。

ラクサ台木苗を植えるのは初めてではないけれど、こんなゴボウ根ばかりでだいじょうぶかなとちょっと不安になります。たぶん今年の成長は緩慢かもしれませんね。

追記:この5株のラクサ台の「ザ・ダークレディ」は、国産のノイバラ台木に接がれたものと較べても、なんら遜色なく生育しました。

直根が多いので植え穴はできるだけ深く掘りました。と言っても、私のバラ園は地表から40~50cm下は耕盤層なのでそれが限界です。
数ヶ月前に拡げておいた「童夢」のバーク堆肥と籾殻燻炭、「薬膳」と極少量の「FTE」を使いました。

「薬膳」を使うのなら「FTE」は不要でしょう。でも植えた場所は土質が悪く「FTE」は「薬膳」を知る前から準備していたので、ホンの「気休め」です。

雨が降りだしたので植え穴の写真はありませんが、今後ラクサ台木苗の成長の様子を記録してみようと思っています。その真意は 台木 です。芽接ぎや切接ぎをやってみて最も重要なポイントは 台木の選択 なのではないかと思うから、台木をもっと良く知りたいのです。

(話題がそれますが)去年の今頃「台木用ノイバラの挿し木」をしたついでに「切接ぎ挿し」や「芽接ぎ挿し」を16本ほど試みました。あまり期待もしていなかったし生育状態をチェックすることもなく、旺盛に伸びたスタンダード用台木や雑草に埋もれるままになっていたのですが、それが6本ほどかろうじて生き延びていました。

「切接ぎ挿し」と同じときに、廃棄処分にする株がラクサ台だったのでその太根(ゴボウ根)を台木にして「切接ぎ」を試したのですが、これは「切接ぎ挿し」よりも高率で成功しました。これらは近日中に写真をアップします。
・・って、生育不良の株の写真なんてあんまり意味ないか。

無肥料で、スタンダード台木の陰になって夏の陽当たりはほとんど無く、風通し最悪という過酷な環境だったので生長は良くないのですが、接ぎ木と挿し木を同時にやる「切接ぎ挿し」「芽接ぎ挿し」もバラを増やす一方法として、あるいは「切接ぎの練習台」として、おもしろいかもしれませんね。

とほほ が増えるだけかな?(苦笑)

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